幼児教育と聞くと、教育熱心な方が子どもにがっちり勉強させる奴でしょ?なんてイメージを持っている方もいるかもしれません。
幼児教育は言葉の通り、「幼児を対象にした教育」のことで、0歳〜小学校入学までの幼児が対象となっています。
この幼児教育、実は近年の研究で「小学校以降の学習意欲」に関りがあることがわかっています。
しかしその一方で、「幼児教育には効果がない」なんていう声もよく耳にします。
一体どちらが本当のことなのでしょうか?
今回は知育大好きパパが幼児教育の効果についてまとめてみました!
1 幼児教育は効果あり!詳しい研究で分かったこと
幼児教育というと堅苦しいイメージがありますよね。
「うち、幼児教育やってるんだー」などはなかなか言いにくいですよね…
実は近年になって多くの研究者の方たちが、幼児教育についての研究結果を発表しています。
そしてその中でも、2015年に発表された研究結果では「教育は早ければ早いほど良い」と明記されています!
幼児教育とは、子どもの基本的な生活習慣や態度を育み、学習の基礎となる好奇心や探求心を養うこととされています。
そのため、小学校以降での
- 「自分で考える力」
- 「生きていくために必要な力」
- 「テストなどで点数化されない非認知能力」
などを身に着けることができます。
最近だとベストセラーになり、大きな話題を生んだ中室牧子 氏(著)の『「学力」の経済学』に紹介されたヘックマン教授の研究が有名です。
このヘックマン教授は、2000年にノーベル経済学賞を受賞したほどの方。
ヘックマン教授は「乳幼児教育の効果が高い」ことを、40年にも及ぶ追跡調査によって明らかにしました。
小学校入学前に幼児教育を行った子どもは、そうでない子どもに比べて
- 6歳時点でのIQが高い
- 19歳時点での高校卒業率が高い
- 27歳時点での持ち家率が高い
- 40歳時点での所得が高い
と、人生を通じて安定した生活を送る傾向があることを証明しました。
2 なぜ幼児教育は効果がないといわれるのか
文部科学省は『幼児教育の意義及び役割』という文章の中で、次の内容を挙げています。
『この幼児期の発達の特性に照らした教育とは、受験などを念頭におき、専ら知識のみを獲得することを先取りするような、いわゆる早期教育とは本質的に異なる。幼児教育は、目先の結果のみを期待しているのではなく、生涯にわたる学習の基礎をつくること、「後伸びする力」を培うことを重視している。幼児は、身体感覚を伴う多様な活動を経験することによって、生涯にわたる学習意欲や学習態度の基礎となる好奇心や探究心を培い、また、小学校以降における教科の内容等について実感を伴って深く理解できることにつながる「学びの芽生え」を育んでいる。』
文部科学省『幼児教育の意義及び役割』
少しややこしい文章ですが、幼児教育で身に着けるべき力は「学習の基礎」となる力であり、その場ですぐに結果がわかるようなものではないのです。
しかし、ヘックマン教授の研究で分かるように、毎日コツコツ積み重ねていくことで子どもたちの人生は間違いなく豊かになっていきます。
テストなどで点数がわかるわけではないので、結果がわかりにくいという部分もあるかもしれません。
そのため、結果がすぐにわかる知識詰込み型の早期教育と比較され、効果がないと言われることが多いのです。
計算が早くからできるから
早くから読み書きができるから偉いというわけではありません。
その根本に、自分から学習する意欲があるかどうかで人生が変わるといっても過言ではないのです。
もし、「やっていても効果を感じられない…」と悲しい気持ちで幼児教育に向き合ってしまっているママ、パパの方もいらっしゃるかもしれません。
一生懸命やっても結果が出てこないと、気持ちがへこんでしまうものですよね。
しかし、その場ですぐに効果を実感できなくても、子どもと大人が一緒に楽しく一緒に学ぶこと。
これだけで幼児教育は将来必ず効果を発揮してくれます。
3 幼児教育は具体的にどんなものがあるの?
具体的な幼児教育の方法について、実際に0歳〜3歳まで行える幼児教育についてまとめてみました!
どの方法も効果を感じましたが、どれも継続が大事だなと感じています。
① 絵本の読み聞かせをする
どこの幼児教室でも必ず行っているのが絵本の読み聞かせ。
絵本の読み聞かせには子どもにとってプラスになる効果がたくさんあります。
- 子どもの心が安定する
- 想像力・創造力が育まれる
- 語彙が豊富になる
- 感情が豊かになる
- 集中力が上がる
など、子どもの内面を育む効果があります。
また、3歳までに1万冊読むと賢い子が育つという標語があるくらい、絵本の読み聞かせは幼児教育において重要視されています。
実際、たくさん読み聞かせをしてきましたが、周りの子に比べて随分おしゃべりに育ったなと感じています(笑)
家庭での絵本の読み聞かせで大切なのは、ただ読むだけでなく「〇〇ちゃんはどう思う?」「この後どうなるのかな?」など、声をかけながら読むこと。
子どもが自分で考えたり、想像したりする機会を作ることで、子どもの内面をより豊かにすることができます。
また、親子で感想を言い合ったりすることで、楽しみながら子どもの能力を育むことに繋がります。
逆に、早口で淡々と読んでしまうと子どもはせっかくの読み聞かせに嫌なイメージを持ってしまうこともあります。忙しいときでも、ゆっくり時間をとって行う価値があります。是非、絵本の読み聞かせを習慣にしてみてください。
② 習い事に通う
幼児教育の習い事と言うと幼児教室を想像するくらい、習い事は幼児教育と身近なものです。
- 子どもの好奇心が育つ
- 人とかかわることが増え社会性が身に付く
- トライ&エラーの習慣が身に付く
など、文部科学省でも推奨されているほど、幼児教育の習い事は重要です。
幼児教室は数えきれないほどの数があり、色々な教育法があります。
子育て初心者のママは、幼児教室でたくさんの知育遊びなどを学ぶことができます。
私自身、たくさんの教室の無料体験に参加し、知らなかった知育遊びをたくさん教えてもらいました。
実際に通わなかったとしても、体験だけでも子どもが楽しめたり、得られるものが多くあったりするので、やっぱり幼児教育を専門にやっているところは違うなぁと思いました。
また、ベビースイミングスクールなどで身体能力を育むことも推奨されています。
③ 通信教育を受ける
知育教材は、絵本やワークなどを通じて論理的思考力を身に着ける知育方法です。
子ども自身が興味を持って取り組むための工夫が山ほど盛り込まれているため、集中力や表現力、自分で挑戦していく力を身に着けることができます。
知育教材は様々な会社から発行されているため、複数の教材のサンプルを取り寄せるなどし比較検討することが大切です。
4 まとめ
幼児教育というと厳しいイメージや、何をしていいのかわからないといった印象を持たれる方も多いのではないでしょうか。
幼児教育は間違いなく効果があります!
子どもが楽しんで、さらに脳に刺激のある体験を増やしてあげること。
毎日の働きを続けることが一番効果があります。
是非、毎日コツコツ、良い習慣を積み上げていきましょう。
具体的にどんな働きかけが重要か、年齢ごとにまとめてあります。
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幼児教育は色々な種類があるからこそ、ママ・パパがピンとくるものがあったら積極的に試してみることが大切かもしれないですね。
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