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なんでも一人でやりたがる「やるやる期」を乗り切るために、元塾講師が思うこと

子どもが2歳ごろになると何でも一人で「やるー!」と言ってくれるのは親としてはうれしい限りですよね。

日々の生活の中で成長を実感できる瞬間、なんて考えていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、その一方で「危ないんじゃないか?」「一人でやらせると時間がかかるからそんなに余裕が…」なんて悩みの種にもなりがちなところですよね。

今回は周りの親御さんの方からのお声や、どのように対応していくことが大切かについて書いてみました。

皆様の日頃の悩み解決の足掛かりになると嬉しいです。

目次

なんでも自分でやりたい!「やるやる期」とは?

大体1歳半前後くらい。子どもの自主性が発達し自分で動き出せるようになったころから、強く自分でやると主張をする時期、「やるやる期」が始まることが多いようです。

多くの親御様は子どもの「自分でやるー!」のパワーに圧倒されたことがあるのではないでしょうか(笑)

しかし実は、一人であまり動くことのできない赤ちゃんの時期から、自分で様々なことをやろうとしているというのが最近の赤ちゃん研究でわかってきています。

赤ちゃんの頃からずーっと興味があったのに手が届かないものに触れられるようになれば、やってみたい気持ちを抑えられないのも無理はないですよね。

「やるやる期」は子どもの発達の中でとても重要な時期と言えます。

やってみたいは知的好奇心から来るものですから、少しでも学びたい、触れてみたいという「子供の学習の時期」ということができるかもしれません。

この時期に「自分はできるんだ!」と感じることで子どもはこれから先、何でもやればできるんだという実感を得ることができます。

親からすると、どうしても困ってしまったり、正直面倒に感じてしまうこともあるかもしれません。

しかし、「自分でできる!」の積み重ねこそが自己肯定感へと繋がっていくと考えてあげることが大切です。

大切な時期なのはわかるけれど…周りの方の正直な意見

ここまで「やるやる期」が大切な時期であることを説明してきましたが、正直親としてはかなり辛い時期ですよね。

私も特に朝の忙しい時間などに癇癪を起されてしまうと、「お願いだからやらせて…」と思ってしまうこともしばしば(笑)

実際に周りの10人ほどの親御様に聞いた声の一部を紹介したいと思います。

「自分で食べたがるけれど、上手に食べられないので掃除が大変。毎日食べこぼしがひどい」

「汁物は必ずこぼすので後のことを考えると正直食べさせてあげたい。」

「急いでいるときに自分で着替えるといわれると、正直焦る気持ちが強い」

「お風呂上りに自分で服を着ようとする。できなくて服を放り投げ、裸で号泣。風邪をひいたらどうしようとドキドキしてしまう」

子どもにやらせようとすると「時間がない」「余計な手間が増える」「忍耐力が必要」と困ってしまう親御様が多い印象でした。

「やるやる!」からの癇癪爆発!子供の「うまくいかない」を理解してあげることが大切

この時期あるあるな子供の行動として、「自分でやるよー!」と言ってからの、できなくて大泣き。

多くの方が経験があるのではないでしょうか?

実は、子供の多くは「できない」という気持ちが薄いことが研究で分かっています。

全能感や有能感といった気持ちがとても強い状態と言えるかもしれません。

なので子どもが「自分でやる!」と言ったとき、子ども自身はそれができると思い込んでいるんです。

それなのにいざやってみるとできない…

そんな葛藤が子どものイライラとなって癇癪を起したり、大泣きする原因となるといわれています。

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どのように向き合うべき? まずは「大人と子供のズレ」を意識して

それではこういった「やるやる期」と大人はどのように向かいあるべきでしょうか?

まず私たち大人は子どもの「うまくいかないことの葛藤」と「大人と子供のズレ」を理解してあげることが大切です。

「大人と子どものズレ」とはなんでしょうか?

例えば靴を履くという動作をするとき、大人である私たちは多くの場合「足に靴がある状態」になれば良いと考えます。

しかし子どもたちは「履きたい靴を、履きたい方法で足にはめる」ことにこだわります。

しかし手先が器用ではないため、どうしても時間がかかったり、場合によってはできないこともあります

その時に大人が先回りして勝手に靴を履かせてしまうと「そうじゃない!」と怒り出し、癇癪に繋がってしまうのです。

子どもが頑張っているときは、そっと見守ってあげることが大切かもしれませんね。

もちろん、お父さんお母さんも人間です。

いつでも子どもの「やりたい」を受け入れてあげる余裕がなくて当然です。

先回りしてやってあげたくなることもあれば、イライラした気持ちになってしまうこともあると思います。

そんな時は落ち着いてから、「さっきは頑張ってたね」と子どもの行動を認め、抱きしめてあげることで子どもは「またやってみよう」という気持ちになることができます。

大人が気持ちを受け止めてあげることが子どもの成長を育む

多くの場合、「やるやる期」と「イヤイヤ期」は同じくらいの時期に来ます。

どちらも子どもがようやく動けるようになって、自分で何でも決めたがる時期であるからです。

やりたいことはやりたい!

やりたくないことはやりたくない!

親としては悩ましい時期ですよね。

とはいえ、この時期は気持ちのコントロールがうまくできない時期です。

親御様が頭ごなしに「ダメ!」と叱ってしまうと子どもは自己肯定感を育むことができなくなってしまいます。

どうしても子どもが駄々をこねる場合は一度、

「これがやりたかったんだよね」

と子どもを認めてあげたうえで別の方法を提示するなどすると子どもも納得しやすいのではないでしょうか。

嫌だという気持ちを受け入れてもらい、自分を納得させる練習を繰り返すことで「こんなに泣かなくてもいいんだ」「怒らなくても認めてもらえるんだ」と、子ども自身が自分の気持ちと向き合う場とすることもできます。

それでも癇癪が収まらないようであれば、それはそれで問題ありません。

子どもが冷静になったときに、「うまくいかなくても大丈夫なんだ」「こんな自分でも受け入れてもらえるんだ」と感じてもらえれば、それは自信へとつながり、自己肯定感を高める手助けになるはずです。

まとめ

「小さいときは手がかかる、大きくなるとお金がかかる」なんて言葉があるように、小さなころの子どもは何かと手がかかるものです。

その中には私たち大人もイライラしてしまう場面がたくさんあるかもしれません。

しかし、子どもたちは一つ一つの行動に対して自分の頭の中で自主的に考え、行動をしています。

そしてその行動一つ一つが、子どもの将来に繋がっています。

子どもそれぞれの個性によるところも大きい時期ですが「こんなものかな」と力を抜くことが大事なのではないでしょうか。

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