最近の子どもの教育の中でよく耳にする言葉に「幼児教育」と「早期教育」があります。
一見そっくりに見えるこの2つですが、実は全然別物なのはご存じでしょうか?
私も、最初は同じものだと思ってました…
今回は「幼児教育」と「早期教育」の違いについて詳しくまとめました!
「幼児教育」は人格形成や自立心を養う
幼児教育は、「幼児に対する教育を意味し、幼児が生活するすべての場において行われる教育を総称したもの」とされています。
習い事などだけでなく、家庭内や社会の中で学ぶことも含まれているとされています。
そのため、発達段階に応じて家庭の中で学ぶ遊びや制作などを通じ、学習の基礎となる「自主性・自立心・主体性」を育てることを目的としています。
この時期の自主性は、人格形成だけでなく得意分野の発見にも大きな影響を及ぼすといわれていますから、子どもの教育の中でも重要性は高いですね。
また、幼児教育では社会で生きていくための能力、「協調性・調和性」などを身に着けていきます。
テストなどで点数化できない非認知能力を身に着けることができる点で、幼児教育はとても優れているといわれています。
「早期教育」は知識や技能を身に着けるための教育
一方で「早期教育」は知識や技能を身に着けるための教育とされています。
代表的なものにピアノや英語がありますね。
早期教育では特定のスキルを身に着けることが最大の目的です。
早期教育には様々な種類がありますが、その中でも代表的なものをいくつかご紹介します。
①音楽(ピアノなど)
早期教育の代表とも言われる音楽。
ヴァイオリンやエレクトーンといった楽器や歌唄、リトミックなど、音楽系は幅広い早期教育が行われています。
幼児期の音楽教育は音を聞き取る力を育み、言語発達能力に影響があるといわれています。
小さければ小さいほど効果が望めるという研究結果が出ています。また、音楽教育を受けている子供のほうが知能テストで高い結果が得られたなどとの記録もあり、早期教育の一環として音楽を取り入れる方は多いのではないでしょうか。
②スポーツ
水泳やダンス、バレエ、武道などのスポーツは、幼児期に開始する方の多い習い事の一つです。
体操教室などで体の動かし方を学ぶご家庭も多いのではないでしょうか。
③英語
近年では小学校でも英語教育が取り入れられるなど、国際化の影響を身近に感じることも多いのではないでしょうか。
そのためか、近年では早期教育に英語を取り入れるご家庭も増えてきました。国際化する社会で活躍できるように、と始める方も多いのではないでしょうか。
乳幼児向けの英語教室、プリスクール、市販の英語教材など、学習方法はさまざまです。
我が家ではディズニーの英語教材を使用しています。
「幼児教育」のメリットとデメリット
「幼児教育」と「早期教育」の違いについてまとめてみましたが、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
まず「幼児教育」のメリットは
- 子どもの自主性を高めることができる
- 協調性、社会性を育むことができる
- 得意な分野を早い段階で見つけることができる
ことがあります。
幼児教育では、子どもの好奇心を刺激し、成長の後押しをする力があります。
また、集団生活の中で協調性、社会性を育むことができるため小学校入学前に差をつけることができるメリットもあります。
早い段階で子どもの得意分野を見つけてあげたいですよね
逆に、デメリットとしてあげられるものとして、専門性が付きにくいというものがあります。
「幼児教育」は「早期教育」と違い、専門的な技術や能力を身に着ける目的がありません。
そのため、「早期教育」に比べると中々専門的な能力は身に付きづらくなります。
ただし、幼児教育では幼児期における脳の発達が著しい期間です。
そのため専門的な能力が身につかなくても人間として根本的な生きる力、記憶力や想像力の発達を促すことができます。
「早期教育」のメリットとデメリット
早期教育のメリットは
- 早くから音楽など芸術的な思考力を養える
- 得意分野を引き出すことができる
- 子どものできたをたくさん積み重ねることができるためモチベーションの向上に繋がる
などがあります。
特に子どものできることをたくさん褒めてあげることで、子どもは自尊心や自信を身に着けることができます。
そうすることで、子どもは将来自分から学習をしたり、もし失敗してしまったときも自分で立ち上がる力を身に着けることができます。
子どものモチベーションを上げるためにたくさん褒めてあげたいですね!
逆にデメリットとしてあげられるものとしては、子どものやる気のない分野をやらせてしまう可能性がある、というものがあります。
そうなってしまうと、親に言われるまま習い事はしているけれど主体性は身に付かないであったり、やる気のない分野であるゆえにさらにやる気をなくしてしまうなどという負のスパイラルに陥ってしまう可能性もあります。
「早期教育」を行う際は、子どもに寄り添いながら丁寧に行う必要があります。
まとめ
幼少期の教育を行う上で最も大切なのは、子どもの様子をよく観察し、教材や習い事との相性を見ることだと思います。
子どもがあまり好きではないことを強いるのではなく、楽しく学ぶことを最優先に「子どもにとって何が一番幸せか」を一緒に考えていける環境を作っていきましょう。
また、子どもは発達段階によって大きく興味の対象を変化させることがあります。
飽きてしまった、と考えるのではなく、次のステップに進んだと考えてあげることも忘れないでください。
幼児教育と早期教育は確かに目的が異なりますが、先ほどもお伝えしたように、「子どもの人生をより豊かで、実りあるものにしていく」ための有効な手段といえます。
両者とも教育方法は異なるものの、培った集中力や人間性、知性は、明るい未来を築くために重要性が高く、お子様が社会人に成長した後の仕事にも活用できるスキルです。
具体的にどんな働きかけが重要か、年齢ごとにまとめてあります。
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