皆様、、モンテッソーリ教育という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
実は外国ではかなり主流となっている教育方法で、日本でも広く普及しています。
今回はモンテッソーリ教育ってどんな教育なのか?
何歳くらいから始めればいいのか?
について詳しく書きました。
是非ご一読ください。
モンテッソーリ教育ってなに?
それではさっそくモンテッソーリ教育とはどのようなものなのかを見ていきましょう。
実はモンテッソーリ教育は多くの著名人も受けている、非常に伝統のある教育法です。
アンネの日記の著者として知られるアンネ・フランク氏、ワシントン・ポスト誌の経営者およびジャーナリストだったキャサリン・グラハム氏、Amazon.comの創立者であるジェフ・ベゾス氏、Googleの共同創立者であるセルゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏、Wikipedia創設者であるジミー・ウェールズ氏
最近では将棋の藤井聡太氏などもモンテッソーリ教育を受けていることで話題となりました。
①モンテッソーリ教育っていつからあるの?
モンテッソーリ教育が誕生したのは1900年ごろとされています。当時、イタリアで初めて医者となったマリア・モンテッソーリ(1870〜1952)によって考案された教育法です。
モンテッソーリは、精神病院で働く中で、知的障害があるとされていた子どもが床に落ちていたパン屑で遊ぶ姿を目撃します。その姿から、幼児が感覚的に刺激を求めていることに気が付き、指先を動かす玩具を与えるようになりました。その結果、知的障害があっても、知的水準を向上させる効果があることを実証したのです。
そして1907年に、ローマの貧困層の健常児を対象として独自の感覚教育法を適応し、著しい効果を上げたため、その教育法を「モンテッソーリ教育」と名付けるに至りました。
②モンテッソーリ教育はどんな子どもを育てるのか
モンテッソーリ教育の最大の目的は「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」こととされています。
そのため、モンテッソーリ教育では、子どもたちは自由に自主的な行動・活動をすることを尊重されています。そして大人たちは、子どもが好きなように教材を選んで遊べる環境を用意し、好奇心を刺激するような魅力的な教材を揃え、子どもが自ら成長できる環境をそろえるための「援助者」であることが求められています。
決して大人が何かを強制することや、子どものやりたいことを阻害しません。子どものやりたいことが何よりも優先される点が、現代の教育との一番の違いかもしれませんね。
モンテッソーリ教育の詳しい内容を解説
モンテッソーリ教育では
0歳から6歳を幼年期
6歳から12歳を児童期
12歳から18歳を思春期
18歳から24歳までを青年期
として4つに分ける考え方を持っています。
そしてその中でも特に重要なのは、0歳から6歳の幼年期とされています。
この期間は「敏感期」とも呼ばれます。ある特定の事柄に対して強く感受性を発揮する時期で、この時期に適切な環境であれば子どもはどんなことでもグングン吸収していきます。
敏感期を逃すことは、終バスに乗り遅れるようなもの、とモンテッソーリは言います。もし、最終バスに乗り遅れたら、待っても次のチャンスはやって来ないのです。
敏感期は人生で一度しかないので、そのタイミングを逃したら、その損失は決定的なものです。習得するために内面から湧き出るエネルギーがある1回きりのチャンスを利用せず、後になって同じように習得しようとしても、数倍の苦労をし、心理的にも大変です。
モンテッソーリ教育を始めたいな、と思っているママパパは、早くに始めることをオススメします。
それでは、モンテッソーリ教育での5つの教育分野を紹介いたします。
①日常生活の練習
幼児は大人のすることを何でも真似したがります。その「模倣期」と「運動の敏感期」とを利用して、自分の身体を意志どおりにコントロールする能力を身につける場を『日常生活の練習』としています。
「子どもはできないのではなく、やり方を知らないだけ」という考え方に立ち、正確にやり方を伝えます。
歩く、鋏で切る、コップに水をそそぐ、ボタンをかける、掃除をする、洗濯をするなど、自分のことを自分ですることで、「自立」に向けて歩き出すサポートを行う教育です。
②感覚教育
子供は3歳〜6歳の間に五感が著しく発達する特別な時期「感覚の敏感期」があるとされています。これを利用しながら、意識的に感覚器官を使った遊び・練習を実践します。
この練習を通して感覚器官が洗礼されることにより、外からのより精確な情報を収集できるようになり、知性や情緒の発達を促進させます。
また、知性が芽生え始めた時期の子どもは「ものを観察する能力」と「ものを考える方法」とを身につけることになります。
③言語教育
モンテッソーリ教育では生まれてから5歳半までの間を「言語の敏感期」と呼びます。この時期に自分の周囲で話された言葉を母語として獲得します。そして、言葉の量や質は環境に左右されるとされています。
モンテッソーリ教育では発達段階に合わせて細かなステップが設定されています。最初のうちは語彙を豊かにすることから始まり、最終的には文法を身に着けることが目標となります。
また、「日常生活の練習」や「感覚教育」で育んだ能力を用いて文字を書くことで、より言葉が身に付くように工夫がされています。
④算数教育
幼児期には車のナンバープレートの数字や物の大きさ、量に興味を示す「数の敏感期」が表れます。その時期に数字が身近にあることにより、子どもは水を吸うスポンジのように容易に数という概念を吸収することができます。
⑤文化教育
『文化教育』は、「ことば」と「数」以外の子どもの興味を対象とした幅広い分野です。歴史、地理、地学、動・植物など、小学校の社会科、理科に相当する分野を扱います。子どもの興味の芽を摘まないように、知りたいという欲求に応え、可能性の種を多く巻くことを目的としています。
モンテッソーリ教育を受けるメリット・デメリットは?
①モンテッソーリ教育のメリット!
モンテッソーリ教育には様々なメリットがあるとされています。
まず最初にあげられるメリットとして、子ども自身が興味関心を持って学ぶことができるため積極的に学ぶ姿勢が身に付くことです。
この姿勢を身に着けることで、将来子どもがわからないことがあったとき、自分から進んで学習する習慣を獲得することができます。
また自分でやる習慣が身に着けることで自立を促し、情緒の安定に繋がります。
そして何より、発達段階や性格に合った教育を受けることができるため、それぞれの個性を存分に伸ばすことができる点が最大のメリットではないでしょうか。
②モンテッソーリ教育のデメリット
逆にモンテッソーリ教育のデメリットとしてよく上げられる点が2つあります。
・個性を重視する教育のため、協調性が育ちに行くいのではないか
・手先が器用になる反面、運動能力が伸びにくいのではないか
こういったデメリットはモンテッソーリ教育を調べるうえで多く出てくるのではないでしょうか。
しかし、モンテッソーリ教育の中には「粗大運動の活動」というものがあります。これは歩く、階段の昇り降りなど全身を使った大きな運動を積極的に育んでいく活動です。こういった活動を通じて、子どもの運動能力の獲得を目指します。
また、個性を伸ばす教育の中で子ども同士の交流を取り入れることで、他の子どもの考えや感情を理解する場を作っています。そういった場を通じて、協調性を育むことも可能となっています。
家でモンテッソーリ教育を行う時におすすめの教本や教具5選!
①0~18歳までの家庭でできるモンテッソーリ教育: 子どもの可能性が広がる実践的子育てガイド
モンテッソーリ教育と言えばこの一冊と言われるほど世界中で大人気の本の翻訳書になります。
モンテッソーリのメソッドが人気の理由から、家庭でできるモンテッソーリ教育、モンテッソーリ教育の基礎など、この一冊ですべて網羅することができます!
これからモンテッソーリ教育を取り入れていきたい方必見の一冊です。
②モンテッソーリ教具 — 色合わせパズル
モンテッソーリ教材を正規で取り扱う【MONTE Kids】より発売より発売されている色合わせパズルです。付属のプレートに書かれた色に併せてパズルを組み立てていく簡単な遊びながら、思考力をしっかり鍛えられる作りになっています。
3歳ごろのお子様から遊ぶことができるため、まずは色の違いの認識やパズルの動きを楽しむところから始めると取っつきやすいかもしれませんね。
③モンテッソーリ 教育 教具 ブロック kimurea select
直径や高さが異なる4種類のピースを使って遊ぶ教具です。単純な作りながらかなり奥が深く、形を感じる指先の感覚や、集中力、ピースをはめるときの絶妙な力加減などを学ぶことができます。
大人も一緒に遊ぶことができるため、子どもと一緒にピースを比べてみたり、摘んでみたりするのも楽しいかもしれませんね。
④ねじ回し MonteMia 大工さんセット
モンテッソーリ教育の教具を発売している【MonteMia】から出されているねじ回しのお仕事は、様々なねじを回すお仕事を体験できる教具です。木の表面に薄くニスが塗ってありさわり心地もよく、楽しく気持ちよく遊ぶことができます。ねじの種類も豊富なので、飽きずに遊べるのもうれしいポイントですね。
⑤色の形認知スキル学習玩具、6種類のかわいい動物パズル
【Kiibru】から発売されているかわいい動物パズルです。6パターンのかわいいブロックパズルで、簡単なものから少し難しいものまで、いくつもの種類が準備されています。ピースから形を想像する力や指先の動き、そして大好きな動物を組み立てる集中力を身に着けることができます。
まとめ
今回はモンテッソーリ教育についてご紹介をしてみましたが、いかがでしたでしょうか?
調べてみればみるほど感じたのは、「のびのびと子どもを育てたい」という親の希望と「子どもの教育環境は親がきっちりと整えるべきだ」という親の責任感が、うまくミックスされた教育法だなぁということです。
もちろん、お子さんによって合う合わないがある教育ではありますが、もし興味がありましたらまずはご家庭でお試ししてみるのもいいかもしれませんね。
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