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子供が約束を守らない。嘘をつく子供との正しい接し方について、元塾講師が思うこと。

私事になりますが、先日子供が約束を守らずに小さな嘘をつくようになりました。

「これ終わったらお風呂入るよー」と約束していたはずが…

いざ終わってみると「お風呂もう入ったよ?」と言い

「これ食べたら歯磨きするよー」というと、「もうしたよ?」と言うようになりました。

2歳半にして大変可愛らしく感じますが、どうしても嫌なことから頑張って逃げようとしている様子…

僕が塾講師の頃も多くの、約束を守れない子供を見てきました。

ゲーム終わったら宿題するね!と約束したのにやめる気配がない。
テレビ終わったら勉強するね!と言っていたのにやらない。
今日は玩具買ってって言わない!と宣言していたにも関わらず駄々をこねる。

「いつも同じことを言っても守らないけど、今日こそは約束守れるかな…。」


と期待してお子さんの言葉を信じた分だけ、破られたときには余計に腹が立ってイライラ…

皆様、一度は経験があるのではないでしょうか?

そういったときどのように対応するべきなのか。

また親である僕たちはどういう心構えでいるべきなのか、元塾講師が思っていることを書いてみたいと思います。

よろしければご参考にしていただけるとありがたいです。

目次

そもそも子供はなぜ約束を守らないのか?

初めに僕からどうしても皆様にお伝えしたいのは

子供は最初から「約束なんて知らない!絶対破ってやるぞ!」と思っているわけではない!

と言うことです。
約束が守れない子供は、約束を守ることが苦手なだけなのです。
これから、子供の発達に関する3つの特性についてご説明をします。

①自分の感情をうまくコントロールできず、行動が管理できない

②不安感から逃げるために嘘をつく

③言葉の捉え方が大人と違う

順を追ってご説明をさせていただきます。

①自分の感情をうまくコントロールできず、行動が管理できない

子供たちが約束をしているときに最初から破るつもりでいるわけではありません。

しかし、それでも
「今していることが楽しい!」
「約束していることはつまらない!」
などの感情が表れてしまいます。

自分の感情や行動をコントロールすることができなくなってしまうんですね。

これを「衝動性」という言葉で表します。

僕たちが子供の頃もこの「衝動性」を感じたことがあるのではないでしょうか?

大好きなアニメを見ているときや、どうしても欲しい玩具やゲームを目の前にしたとき…


子供は理性よりも感情が先立ってしまう傾向にあります。

そして大人になるに連れて段々と理性が強化され、「衝動性」は鳴りを潜めていくのです。

②不安感から逃げるために嘘をつく

子供は自分の不快な感情に対してとても敏感です。

約束を破るつもりがなくても忘れてしまった。
感情をコントロールできずに約束を破ってしまった
やろうしたけれどできなかった

そういった理由から、嘘を口にすることはよくあることです。

不安感から逃れるために、その場しのぎと分かっていてもつい口に出てしまうのです。

その結果、

「今しようとしてたのに」
「まだ終わってないもん」

という、誰もが一度は聞いたことのある言葉が表れます。

聞いている側からするととてもイライラしてしまう言葉です。

しかし、その裏には子供ならではの不安感が隠れている可能性があります。

③言葉の捉え方が大人と違う

そして最後は、言葉の捉え方が大人と違うです。
実は塾講師をしている頃に一番悩まされたのはこの理由です。

子供は大人とは考え方が違います。
驚くほど明確に違います。

例えば、ゲーム終わったら宿題しようねと約束すると子供たちは

「ゲームが終わらなければ宿題をしなくていいんだ!」

と考えます。

もちろん、そんな意図で言った言葉ではないにしても子供たちはそのように受け取ります。

そして何か言われるたびに

「今いいところだから!」
「まだ終わってないから!」

と口にするのです。
つまり、子供的には嘘を付いているつもりは全くないのです。
そのため、悪びれる様子もなくこちらもつい怒鳴りたくなってしまいますよね。

しかしここで強く叱ってしまうと、約束に対して負のイメージを持ってしまうだけではなく、「できなかった」という自信の喪失にもつながります。

約束を守るためのポイント!まずは「できた」の積み重ね大切

では、そういったお子様にどのように接することが正しいのでしょうか?

僕は「できた」の積み重ねが大切だと考えています。

例えば、

ゲームをやめて宿題をやりなさい、ではなく〇時になったらゲームやめようね
というように小さな約束を積み重ねることにより、子供が約束を守るハードルを低くすることが大切です。

そして何より重要なのは、約束を守れた時を見逃さずに褒めることです。

子供が約束を破ったときは叱って、守ったときは何も言わないのでは子供の約束に対する気持ちはどんどん嫌なものへと変わっていってしまいます。

約束をしたら、親は約束を守れた瞬間を見逃してはいけません。

そしてしっかりと褒めてあげることで、子供や約束を守ることに対してポジティブになっていきます。
そうなれば、自然と約束を守る子供になっていってくれます。

約束は守らせすぎなくても大丈夫!

そして最後に、僕たち大人が持っておくべき気持ちは、約束を守らせすぎなくても大丈夫ということです。

ドイツで行われたある実験で、「2歳から5歳の聞きわけのない子ども100人」を青年になるまで追跡調査したところ、その84%が意志が強く自分で判断ができる大人になっていたという結果があります。

つまり、今約束を守ることができなくても、将来は自分の考えを持って行動を律することのできる大人になる力が子供にはあるのです。

子供はそれぞれ生まれ持った気質があり、性格も千差万別です。
好きな食べ物も好きになる玩具もそれぞれ違います。
それと同じように、元々親の言うことをすんなり聞くことのできる子供もいれば、そうでない子供もいます。

元気いっぱいの子供を育てるのは大変なのは事実ですが、自分を表現できることも長所の一つと考え、そのままでいることの良さにも目を向けてあげるといいかもしれません。

まとめ

約束は子供の安全や健康を守り、人とのトラブルを避けるために大切なものです。
それでも子供のパワフルさの前ではなかなか一筋縄ではいきません。
ついつい怒鳴りつけてしまいたくなるもの。

しかし、約束をして我慢させすぎるとその子の頑張る力を失ってしまうという研究もあります。

約束を守ることはもちろん大切ですが、我慢させすぎるのではなく、その子その子に合った対応を色々試してみることが大切なのかもしれません。

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