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甘えてくる子どもとの上手な付き合い方。「甘えさせ」と「甘やかし」の違いとは?

私事ですが、最近子どもの甘えがすさまじい威力で襲い掛かってきます。

一時はご飯を自分で食べていたのに、最近では「食べさせてー」が口癖になっています。

また、椅子に座らず私の膝の上に座りたがるようになりました。

子どもの甘えん坊には親は振り回されっぱなしですよね。

今回は子どもを甘やかすうえで大事だなぁと思ったことを書いてみました。

きちんと意識することで、自分の中で線引きができるかと思います。

よろしければご一読いただけると幸いです。

目次

親にしっかり甘えられる子どもほど、きちんと自立する

子どもはみんな、親に甘えたいと思っています。

自分のわがままも含めすべてを受け入れてくれる存在だからこそ、子どもは甘え、優しくしてほしいのです。

子どもは無意識に、親の関心を引くための行動をするようになるのはこのためですね。

そして、親に甘えることは子どもの心の成長に大きな影響を及ぼします。

親にしっかり甘えられた子どもは、自立した一人の人間として成長していきます。

児童精神科医の故・佐々木正美先生は、「幼少期にたっぷり甘えさせてあげた子どもほど、早く自立して、大きくなっても親に心配をかけない人間に育つ」と述べていました。

佐々木先生によると、「子どもというのは、本来自立したいもの」であり、「自立をするために、甘えとわがままを繰り返す」のだそうです。

子どもの心は不安定なものです。

自分でやりたい!と自立しようとしたかと思うと、やっぱり甘えたい!と親の元に元に戻ってくることもあります。

そこには自立してしまうことにより、親に甘えられなくなってしまうのではないかという不安が隠されています。

子どもの心は、「安心」と「不安」、「依存」と「自立」という相反する気持ちを行ったり来たりしながら、少しずつ成長していきます。

「もう〇歳だから」や、「このくらいのことは」と決めつけず、子どもが甘えたがっているときはしっかり甘えさせてあげることが大切です。

しっかり親に甘えられた子どもは自信を手に入れる

子どもの甘えたがりの根底には、自分が安心できる場所の確認という意味があります。

カリスマ保育士としてメディアなどでも活躍中のてぃ先生は、子どもの「甘え行動」について、「『基地』の安全を確かめる行動」だとコメントしています。

子どもにとって親は、いつでも安心して戻ってくることのできる『基地』ということですね。

どもたちは安心して戻ってこられる『基地』があるからこそ、外に出て自分のやりたいことをすることができます。

そのため、何か失敗してしまった、不安になることがあったときに戻ってくることができるかどうかを、子どもたちは『甘える』という行為を通して確認しています。

そしてしっかり甘えて自信を付け、また外の世界にチャレンジをしていきます。

この時、もし『基地』から一度出て自立した後戻ってくることができないと感じれば、子どもは安心して外に出て活動することができなくなってしまいます。

子どものためと思って「甘えないの!」と突き放してしまう行為は、実は子どもが戻ってくる場所を奪ってしまうことに繋がってしまう可能性があります。

そして不安感を増した子どもはより一層『甘える』ことで基地の安全を確かめようとするでしょう。

子どもが甘えてきたときに無視をして背中を押す行為と、子どもを信じて先に進ませる行為は違います。

子どもが甘えてきたときは、気が済むまで甘えさせてあげる。

そして普段から「大好きだよ」「ちゃんと応援してるよ」と伝えてあげることで、子どもは自信を付けることができ、より自立に対して前向きな気持ちになることができます。

子どもが甘えてきたときは、その根底にどのような気持ちがあるのかを考え、理解してあげることが大切です。

『甘やかし』と『甘えさせ』は違う。

そうはいっても、甘えさせ続けた結果わがままな子どもになってしまうのではないか、親は不安なものですよね。

「できるなら甘えさせてあげたいけど、どこまで甘えさせていいのかわからない」

「たっぷり甘えさせたいけどどうすればいいのか」

など、お悩みの方も多いのではないでしょうか。

まずはっきりさせなければならないことは、『甘やかし』と『甘えさせ』はまったくの別物であるということです。

『甘やかし』

・子どもが自分でやろうとしていることを、親の都合でやってしまう

・「心配だから」と先回りして子どもの挑戦の機会を奪ってしまう

・甘えてくる子どもに「モノ」を欲しがるままに与え、その場しのぎをしてしまう

『甘えさせ』

・子どもがかまってほしがったり、スキンシップを求めているときに気持ちを満たす

・子どもから「やって」と言われたことをやってあげる

・助けを求めてきたら一緒になって考えてあげる

『甘やかし』は親の都合によって起こされる一方で、『甘えさせ』は子どもが主体となり、子どもから発信されていることがわかります。

子どもが求めていないにもかかわらず、一方的に親の都合でやってあげることは『甘やかし』となり、子どもをわがままに育ててしまう原因となりえるのです。

子どもが何を求めているのかを意識することが大切

子育ての主役はあくまで子どもです。

そのため、常に親は脇役として子どもの気持ちを考えてあげなければなりません。

『甘えてくる』子どもたちが本当に求めているものは親からの愛情であり、「モノ」ではありません。

「お菓子が食べたい!」

「あれが欲しい!」

もちろんそういった気持ちが子どもの中にあるのも事実だと思います。

しかしその根底には、親にかまってほしい、甘えたいという気持ちがあることも忘れてはいけません。

そういう時は、

「これが欲しかったんだね。」

と子どもの気持ちを認めてあげたうえで、なぜそれを与えることができないのかをきちんと説明してあげましょう。

その場ですぐに納得ができなくても、子どもの気持ちの整理がついたとき、必ず愛情が伝わっているはずです。

幼少期に親や周りの大人に十分に甘えることのできた子どもは思いやりのある子どもに育ちます。

しかしその反面、そういった経験の乏しい子どもは人に要求するばかりの人間になる傾向が強くなるといわれています。

甘えてくる子どもが安心して外の世界で自立できるように、親は愛情をもって「いつでも戻ってこれるよ」ということを示すことが大切なのかもしれませんね。

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